こちらの記事は、「情報オリンピックへの挑戦①」からの続きの記事です。
バリバリと実力を高めていく彼。

情報オリンピック、楽しい!
情報オリンピックを担当していたのは、数学大好きな大学生講師。
もちろん、プログラミングの実力も十分。
しかし、彼から相談を受けたのでした。



サトウさん(私)、彼は、ちょっとボクの手に負えません



えっ~!Tさんでも手に負えないのですか!
そこで、大手企業の役職を持つ
この道20年のベテランエンジニアの講師の登場です。
しかし、数か月後・・・



佐藤さん、彼は、ちょっと手に負えません
現役バリバリのベテランエンジニアでも、指導が難しいところまでレベルアップしてしまったということでした。
それもそのはず。
実務で必要なコーディングと、競技プログラミングで求められるコーディングはまた違う分野なのです。


当時は、私もそんなことは知らなかったので、驚きました。
「プログラミング」というと、何か1つのスキルと思われるかもしれません。
しかし、「プログラミング」の幅は、実は、かなり広いのです。
「スポーツ」と同じです。
「スポーツ」には、野球も、体操も、水泳も含まれます。
「野球」のプロが、「100m走」のコーチもできるとは、限らないのと同じです。


プロである以上、基礎体力は、一般人以上です。
しかし、すべての分野を網羅するプロアスリートがいないのと同じで、
すべての分野でトップクラスの指導ができるエンジニアもいません。
トップクラスになればなるほど、指導できるコーチは限られてきます。
さらに驚いたことに



彼は遠慮して質問しているかもしれない
ということでした。
相手の力量をみて、答えられる質問をしている気がするということでした。
たしかに、中学生にしては、応答が完璧すぎる。
例えばこんな感じです。



〇〇がわかりません。僕としては△△と考えますが、いかがでしょうか?
そして、彼の考えは、合っているのです。
だた、ここまでできてしまうと、
・自分の実力を思い切りぶつけて、負ける
・実力が圧倒的に上の先輩に甘える
そんな経験が、なかなかできないかもしれません。



どんな優秀な人でも
ひとりで仕事をすることはない
もっと、仲間や先輩に出会って
一歩先の自分に出会ってほしい
そんな思いで
彼を指導できる先輩を探したのでした。
でも、なかなか見つけることはできませんでした。
あの手この手を尽くしました。
そして、ついに、ご縁をいただきました。
情報オリンピック全国2位のWさん
情報オリンピック全国10位のAさん


ほとんど奇跡の様な選択肢です。
それぞれの方に一度、面談いただき、
結局、全国10位のAさんが指導くださることになりました。
おかげで、圧倒的な実力差がある先輩に出会えたのでした。
彼は変わりました。



自分でもどこが分からないのか、分からないのですけど、、、



問題文のたぶん、この辺がよく分からないです。
実に、中学生らしい質問(?)が、できるようになりました(笑)
結果、情報オリンピック本選出場を果たしました。
私の感覚ですが、「本選」は、運動系の部活動でいう「全国大会」に相当する印象です。
この年、愛知県内で4名が本選出場を果たしました。
愛知県勢4名のうち、
・3名は高校2年生
・1名は中学2年生
この中学の1名が彼です。


①テーマ、②仲間、③先輩で人は変わると考えています。
今回のケースを、3つの項目で、変遷をまとめてみます。
①テーマについての変遷
数学 → ブロックのプログラミング → テキストコーディング → 情報オリンピック
②仲間の変遷
数学好きの仲間がいない → 数学好きの仲間 → 情報オリンピック仲間
③先輩の変遷
数学を独学 → 大学生講師 → ベテランエンジニア講師 → 日本トップクラスの先輩
テーマは、大好きな数学からはじめて、情報オリンピックというテーマまで変わりました。
仲間も、ひとりで楽しむところから、チームで高めあい、同じ競技に取り組むことになりました。
先輩も、レベルに応じて、大学生講師、エンジニア講師、トッププレイヤーを引き合わせることで、グングンと実力を上げていってくださいました。
結果、数学好きの中学生から、県内トップクラスの競技プログラミングの実力者へと変貌を遂げてくださいました。
確かに、「本選出場」という成果が上がったことは嬉しかったです。
それ以上に
・夢中になれるテーマ
・好きなことを語り合える仲間
・思い切りぶつかっていける、遠慮なく甘えることができる先輩
そんな変化を通じて、新しい自分に出会ってもらえたことが、最大の成果だったと考えています。
やりたいことを探求することで
自分の限界を超えると、
そこには、
競争に勝つこと以上の
楽しい出会いがある!
・何か目標をもって、チャレンジをしたい。
・お子様が本気になれるテーマを探している。
そんな方は是非お声がけください。



どんな優秀な人でも
ひとりで仕事をすることはありません。
仲間や先輩に出会うことで、一歩先の自分に出会ってほしいです。
一歩先の自分に出会ってしまったら、
自分の生きる世界に、問題があふれていることに気づきます。
そして、自らその問題に向き合うことを選んだ方は、
世界の一翼を担っていく人です。
・本気でチャレンジしたい方、
・まだ出会っていない仲間や先輩に出会いたい方、
ご連絡をお待ちしております!